Allo介護の不思議な世界

こんにちは!介護ブログ管理人です。 この記事は介護は難しい、わかりにくい方に向け、初心者でも簡単に紐解いた解説をします。 介護保険は、3年毎に改正されます。この記事を読むと、最新の介護事情や歴史に触れることができます。 とは言え、一体どうしたらいいかが分からない…というあなたのために、一日一つブログをアップし解説したいと思います。 この記事を読み、実践する事であなたも介護の達人になりますよ! ですので、ブックマークをつけて、じっくりと読み進めながら取り組まれてみてください。

社会福祉士の不思議

社会福祉士の資格取得過程をみると、すべて国家試験に合格しなければならないことがわかる。

しかし、原則的に受験には必要な指定科目または基礎科目の履修が条件であるのに、一つのルート、すなわち行政実務5年ルート(老人福祉指導主事等)のみ、この科目履修義務がなく実務のみで受験ができるシステムになっている。

これもおかしなことだ。

大学で社会福祉を専門に学んで、社会福祉施設で何年も相談援助職に就いていても、履修科目によっては受験資格がなく、通信過程で指定科目の履修が必要になる多くの方と比べ、行政ルートだけが著しく専門性が高いというのか?

もうこんな不公平ルートはなくそう。資格の専門性に対する信頼性が揺らいでしまう。

職能団体としての日本社会福祉士会はこのことについて、ほとんど何も触れることがない。資格の信頼性、専門性を高めるなら、受験資格の整合性まで考慮せねばならない。会員に行政職が入っていても、正すべきことは正す姿勢がないと、社会的に信頼される組織とはいえない。不公平や不透明感はなくすべきであろう。

さて、話をもどすが、社会福祉士があまり魅力のある資格とみなされない不思議さの最大要因は昨日述べたとおり、直接的に職の確保に結びつかないという点が最大要因である。

社会福祉士会は、社会福祉士コミュニティソーシャルワーカーとして活躍する基盤の構築とか、社会福祉士の資質と意識の向上を命題として挙げているが、しかしきちんとした身分保障がない状態では全体のモチベーションは維持できない。

社会福祉士だけが、霞を食って生きていくわけにはいかないのだ。

ソーシャルワークの総合的援助技術を身につけた専門家が、ソーシャルワークの1援助技術でしかないケアマネジメントに特化した専門家より就業に結びつかないような現状はおかしい。

介護保険改正で包括支援センターに社会福祉士が重要な役割を果たすことになっているが、介護施設を中心に、業務独占でなくとも、少なくとも社会福祉士配置に対する加算や減算規定の導入、一定規模の施設における社会福祉士の配置義務を積極的に提言すべきだ。

社会福祉士会の目指す方向が会員にも不明瞭だ。

もっと会員のニーズを吸い上げる組織でなければならない。社会福祉士会がこの資格による身分保障や地位向上にもっと積極的になれば、入会に二の足を踏んでいる有資格者たちも入会に傾いてくれると思うのは僕だけだろうか。

どちらにしても、社会福祉士が今のままの身分保障では、その役割が、別の専門資格に包括され、必要性が失われかねないであろう。