在宅介護で一番大切なこと!
在宅介護で一番大切なのは何かと聞かれたら、「料理」と思います。
介護においての料理というのは「介護食」のことで、大変奥が深い理由を紹介していきます。
高齢になると、口に入れた食べ物は無意識のうちにかむ、飲み込むという動作がスムーズに行われずに食事をとる周辺機能の低下が起こります。
誤嚥を防ぐためにも食事の形状(食事形態)がとても重要になりますし、生活習慣病を伴う場合はそれぞれの疾患に準じた対応が必要となります。
やわらかさを調整し、かみやすい食事、口の中でまとまりやすく、飲みこみやすい食事、病態(減塩、糖尿病、腎臓病など)に配慮した食事を作り、そして要介護者の嗜好に合った食事作りをしなければなりません。
昔の介護職は、どの施設で働いても料理がしなければならないことがつきまとっていました・・・
介護職である以上、介護食も当然作れなければならないし、料理(介護食)の作れない介護職は3流の介護職でした。
今はレトルトの美味しくない介護食が主流になっています。
食べることは、ただ体に栄養を補給するだけではありません。
「おいしかった」「お腹がいっぱいになった」という満足感が得られると、体が元気になるとともに、気持ちも明るくなってきます。
介護施設の料理は、利用者の嗜好に合わすことはしなくて、レトルトの美味しくない食事を提供している施設が殆どです。
なので美味しくないし、嗜好に合っていないから食べ残しが多くて、それが在宅介護に比べて利用者の寿命が約1/3になっている原因の一つとなっています。
在宅介護の強みは、要介護者の嗜好に合わした食事を作れることなのです。
ですから、介護施設に入居してる家族を長生きさせようと思ったら、家族の好きな食べ物をタッパーに入れて持っていくのです。
施設に入所させても介護は終わりではないのです。