施設入所に際して、一番難しくやっかいなケース
老後は自分はどうありたいのか、考えている方が大勢いると思います。
介護離職をしてまで、子どもには自分達の介護はさせたくないと思っていませんか?
一番難しくやっかいなケースを紹介します。
◎要介護になる前に自ら介護施設に入ると言われた話し
「要介護になったら、お前たち家族には迷惑をかけたくないから、老人ホームの世話になるよ」といった話をされたそうです。
みなさんのまわりにも、こう言われてる方は沢山おられると思いますが、何故このケースがやっかいなのでしょうか?
それは、実際に要介護になると自分からすすんで施設に入る人は殆どいないからです。
施設入所の話が出ると、9割以上の方が拒絶し、それが元で修羅場になることが少なくありません。
家族としても、本人が「老人ホームに入るよ」と言ってた訳ですから、それなりの段取りをしてた訳ですが、いざ介護施設に入るとなると、「絶対に入らない」と言われ、家族は「あれは嘘だったのか」となる訳です。
要介護者本人にとって一番安心できる場所はやはり自宅であり、「老人ホームに入るよ」と言ったのは本心だったと思いますが、その時になれば誰も施設に入居したくなく、自宅で暮らしたいものなのです。
「誰にも迷惑掛けたくないから、老人ホームに入るよ」は95%実行されないと思って下さい。
本当にスムーズに老人ホームに入居された要介護者がおられるなら、その方は5%に入られた貴重な方だと思って下さい。
結論は「誰にも迷惑かけたくないから、老人ホームに入るよ」は言わないほうがいいと思います。
では。