認知症介護 問題は生活の中にあり! パート1
問題は生活の中にあります
落ち着きがない
イライラしている
何度も同じことを訴える
要求がエスカレートしていく
暴言・暴力がある
帰宅の訴えがある
鬱や不安感が強い
被害妄想がある
介護側にとってはどれも
とても苦しい事です。
どれだけ伝えても
その人は納得してくれません。
こんな場面に遭遇した際は次のことを
順番で考えていきます。
①排泄最優先の法則
②環境要因
③関係障害
④薬による影響
⑤身体要因
について5回に渡り詳しく伝えていきます。
①排泄最優先の法則
トイレに行く
排泄関係を考える
⑴排泄感や失敗による不快感
⑵便秘による不快感や苛立ち
⑶薬による排泄管理による影響
こんな事で?と思われる方がいらっしゃると思いますがとても重要な事です。
私達もトイレを我慢していると集中できなくなったり、モジモジしたりします。
下痢になった際はトイレのことしか考えられません。
ここからは少し医学的なことを
認知症状が出ていると言うことは、
脳に何かしらの原因があります。
認知症の原因となる部位によって
原因は異なりますが、
前頭葉の萎縮や他脳の伝達物質の影響により、
中枢神経系が阻害され
排尿筋過活動が起こり
膀胱が勝手に収縮、
・頻尿
・尿意切迫
・切迫性尿失禁
などの中枢型神経困性膀胱の影響も見られます。
また、
排尿反射のコントロール困難
反射障害が起き
うまく排泄につなげることや
排泄を出し切った感がない、
排尿感がある
など排泄による影響は
その人にとって
とても大きいです。
理由はたくさんありますが
専門的すぎるので
★排泄による不快感をなくす
が重要になってきます。
下剤による影響も大きく出ている可能性が高いです。
便秘=下剤の処方がされます。
マグラックス
マグミット
酸化マグネシウム
重カマ
マグコロール
便を柔らかくする為の薬です。
ラキソベロン
ピコスルファート
プルゼニド
アローゼン
ヨーデル
小腸や大腸を刺激し排泄させる薬です。
グーフィス
リンゼス
ガスコン
ガスオール
など他にもたくさんあります。
要は薬によって
人工的に下痢になる原因や
排泄動作を刺激して出すんです。
当然、不快感も出ます。
不快感の原因の
8割以上は排泄関係と言ってもいいです!
だからこそ、
まずは排泄を考える事が重要になります。
何よりも優先して
「トイレに行く」
排泄を最優先で考えていただきたい!
食事中にトイレもOK!
我慢しない事が大切です。
また、
・水分量
・排便カウント(以前いつ、どれくらいの硬さが出たのか)
・食事による腸内環境の改善
・自然排便(トイレで出す)を促す姿勢や環境
これだけで、
イライラ
暴力・暴言
被害妄想
など直接因果関係が
なさそうな事が
改善されたりします。
明日に続く!