デイサービスやショートステイなど、介護施設から何故帰される?
デイサービスやショートステイなどを利用されていて、要介護者の熱発等で施設から電話があり、帰された経験のある方は結構いるのではないでしょうか。
デイサービス、ショートステイ等は、病人が来るところではないという考えが基本的にあるからです。
大切なのは、その熱が「いつもの熱」なのか「別の病気からくる熱」なのか、施設で判断することはできないのです、看護師もいますが看護師にそのような知識は全くありません。
⚫ある看護師の話しをします
デイサービスで、確か利用者がかなりの低体温になっていたので、その看護師は知り合いの医師等に電話をして、電気毛布、コタツ等で、体温を上げる努力を一生懸命していたそうです。
この看護師は介護施設で働いている看護師が束になってもかなわないくらい、仕事に対しての情熱があり、利用者、家族の為にいつも一生懸命仕事をされていました。
ですから、利用者の為、利用者を帰される家族の為を思っての行動をしていました。
しかし、この看護師が勘違いしてるのは、介護施設は病人を治療する場ではないというところが理解できてなかったのです。
その最中に施設長が利用者を自宅に帰し病院受診をお願いしたら、看護師は「やってられない」と言って退職してしまいました。
ショートステイで熱発した場合、もし別の病気からの熱だったとして、朝まで様子を見ることで病気が悪化してしまったら、施設側の責任になってしまいます。
結果的にそれが、利用者の命に関ることになる場合もありますので、自宅に帰って病院受診をするのが正解ですから、施設の対応は仕方のないことです。
ですから、要介護者の状態が悪くなると、頻繁にショートステイからも帰されますので、介護者のレスパイトケア(息抜き)も難しくなります。
高齢者介護にも、レスパイト入院の制度を推進してほしいと切に思う。