Allo介護の不思議な世界

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製薬会社エーザイが、医薬品メーカーのバイオジェンと共同で開発しているアルツハイマー病の新薬「アデュカヌマブ」について

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2020年に米国で承認を申請する



「アデュカヌマブ」を早期のアルツハイマー病患者856人を対象とする治験で、18カ月間投与を続けた段階で、アルツハイマー病発症の原因とされる物質「アミロイドベータ(以下、Aβと略す)」が患者の脳内から減少しているとの結果を得たとして、同社がアルツハイマー型認知症の症状の進行を抑える効果が確認できたと発表した。



アデュカヌマブは前述のAβで最も毒性が高いとされる脳内のプラークを標的にしている新薬で、アデュカヌマブを投与した患者の脳内ではAβ量が徐々に減少することが明らかになった。



しかしその後、同社は「アデュカヌマブ」の臨床試験の中止を発表していた。



が、突然のように発表された今回の新薬承認申請方針は関係者に驚きを持って迎えられている。



認知症の新薬については、なかなか有効な新薬ができないという問題があった。



今回の新薬申請が、「永遠の10年」打破するきっかっけになることを期待する人も多いと思う。



しかし治験の効果は、「わずか」でしかないという評価もある。一度臨床試験を中止した後に、突然の承認申請という経緯もあって、その効果を疑問視する向きもある。



そもそも「アデュカヌマブ」の効果とは、認知症の予防や治療にはつながらず、症状の進行を抑える効果しかないという評価もある。



しかし新薬によって少しでも症状を抑えられたとしたら、その先には寿命まで症状が重篤化しないという可能性も生まれる。



つまり新薬の効果によって、認知症の症状が現在見られている一般的な重篤症状になる前に生涯を終える人が出てくるかもしれない。



それは認知症の人をケアする家族等にとっては、介護負担が重くならないという効果にもつながる可能性があり、その効果に期待しないというのはおかしなことだ。



そういう意味でも、新薬が今後どのように臨床場面で活用されるのかを注目していきたいと思う。