Allo介護の不思議な世界

こんにちは!介護ブログ管理人です。 この記事は介護は難しい、わかりにくい方に向け、初心者でも簡単に紐解いた解説をします。 介護保険は、3年毎に改正されます。この記事を読むと、最新の介護事情や歴史に触れることができます。 とは言え、一体どうしたらいいかが分からない…というあなたのために、一日一つブログをアップし解説したいと思います。 この記事を読み、実践する事であなたも介護の達人になりますよ! ですので、ブックマークをつけて、じっくりと読み進めながら取り組まれてみてください。

今年の干支は猪「猪突猛進」?



今年の干支は猪で、「猪突猛進」がイメージされ、それをモットーより積極的に前に進もうと意気込んでいる人も多いと思いますが、実は今年の亥年とは、「己亥年」です。干支は十二支ですが、それは甲乙丙など10で構成されており、同じ干支は60年に一度しか巡ってこないのが本当のところです。



そこで「己亥年」の意味ですが、これは前の年の戌が文化繁栄を表すことから、その繁栄を維持するために守りに徹する年とされています。「猪突猛進」の年ではないのですね。



しかし我が国の2019年は、激動の匂いがします。天皇陛下の退位と、新天皇の即位という大きな出来事が控え、それに伴い元号も変わります。政治と経済の状況を見ると、消費税の10%への引き上げと、それに伴う介護報酬と診療報酬の改定、新処遇改善加算の導入などもあります。昨年末に発行したTPP11の影響もじわりじわりと国民生活に出てきそうです。



そうした激動の要素を見越して、それに合わせた変化に知恵を絞っている方も多いのでしょうが、人の暮らしに関わる仕事に就いている人は、今一度己の足元を見つめて、自分が立つべき基盤が揺らいでいないのかを確かめてから、確実な一歩を歩んでほしいと思います。



介護サービスを使う人が怠けている人だと思われては困ります。人に頼って生きていかなければならない人が、自立しようとしない人だと蔑まれては人権尊重の精神は大きく揺らぎます。相模原やまゆり園事件の犯人のような人間を生まないために、人間尊重とは、人権擁護とは何かという基本に立ち返って足元を見つめなおす時間が必要です。この部分については、「猪突猛進」は必要ないのです。



自立支援を目標にすることに異議はありません。しかしこの国のすべての国民が自立を目標に生きていかなければならないのかと考えると、それは少し違うような気がします。



自立支援より自律支援が大事ですし、上手に依存することでより豊かな暮らしが送れる人がいることも忘れてはなりません。



そもそもケアマネジメントとは様々な価値観を融合させる根拠を探し出す手法です。そうであるにもかかわらずアセスメントの前に目的ありきでは困るのです。それはある意味、特定の価値観への誘導であり、それを疑問なく受け入れることは洗脳されることと同じであることに気付いてほしいと思います。



対人援助の基本は、援助する側の価値観に偏らず、援助される人々の多様な価値観に寄り添って、そこに存在するニーズに合致するものは何かという個別性を徹底的に追及するものであるはずです。



答えありきの手法をケアマネジメントと呼ぶのはやめてください。そんなの偽物です。



法令を遵守することは大事ですし、その法令が意に沿わないからと言って、それを護らなくてよいということにはなりません。しかし法令ルールを疑問なく受け入れて、それが唯一絶対の正義だと思い込むことは間違いです。法令ルールも所詮は人の作文です。完璧なものはないし、時代のニーズや、個人の事情にマッチングしないものも多々あります。



法令を護りながらも、そこに存在する瑕疵を直していこうというソーシャルアクションは常に求められるし、法令ルールに沿いながらも、個別の事情やニーズにより近づける運用の手法がないかを探るのがソーシャルワークであり、その1技術がケアマネジメントではないですか。



国の言うがままにすべての人同じ方向を向かせようとするのは、役人の手法であり、対人援助の専門家がそれに手を貸してどうするのです。もっと対人援助の専門家としての矜持と誇りを持ってほしいと思います。



それとネットの住人には、「卑怯者」がウヨウヨしていることを忘れないでください。匿名でしか人を批判できず、面と向かって意見を戦わせる覚悟のない卑怯者の意見など聞く耳さえ持つ必要はないのです。そんなものの発言に心を揺らせたり、気にする必要は一切ないということです。




少しでも介護の業界が良い方向に向かうように心をつなげていきましょう。