施設介護が逆立ちしても在宅介護に適わない食事について
介護施設が在宅介護に比べて利用者の寿命が約1/3になるのは、その一つが、介護施設の利用者の嗜好に合わせることができない料理であるとこです。
ちょと有名な介護評論家のブログを読んでも、利用者本位のもっともらしいことを書いてますが、じゃあそこまで言うのなら「食事を利用者の嗜好に合わす個別対応をすべき」ということは書いていません。
介護施設の食事は、殆どが美味しくないレトルト食を提供しています。
高齢者は、味が薄く感じるなど「味覚障害」になってることが多いので、食事の味付けは濃くするのが鉄則ですがこのレトルトは薄味です。
味覚障害による好き嫌いも激しくなっていますので、要介護者の嗜好に合わすことも鉄則ですが、これもレトルトでは無理で、特養あたり全体で約8割の食べ残しが発生しています。
介護施設では病気等の利用者に減塩食を提供するのですが、100歳の利用者にも減塩食を提供しています、もう好きなものを食べさせてあげればいいのです。
それと大切なことは食事形態等要介護者に合わせて「介護食」を作らなければなりませんが、これを理解できてない介護施設が多々あります。
一例を挙げれば、「嚥下障害」の方は誤嚥により、誤嚥性肺炎になりやすくなってます。
無知な管理栄養士、施設長等のいる介護施設では、「きざみ食」を提供しています。
嚥下状態の悪い利用者に、きざみ食は厳禁です、危険な食事形態です。
きざみ食は咀嚼(噛む機能)が低下した方や歯がない人が噛まなくて済むように細かく包丁で刻んだ食事のことです。
刻んだ食事は口の中でパラパラしてしまい、うまくまとまりません。
そのため、飲み込んでも咽頭で残り、気道に食べ物が入ってしまうことがあります、これが誤嚥の原因です。
やわらか食、ソフト食にとろみをつけるのが嚥下食です。
在宅介護されてる方は勉強熱心ですので、きちんとした介護食、嗜好に合わす料理をされています。
ですから、3年介護してるとか5年介護してるとか、中には10年以上介護してる介護者の方がおられます。
介護施設では、このような利用者は殆ど見受けられません。
施設介護が逆立ちしても在宅介護に適わないのは、食事にあるのです。
要介護者に長生きして欲しかったら、在宅介護が理想と思います。