介護のホンネ!
介護の世界は本音と建前の世界です。
介護の教科書には、特別養護老人ホームは、「終の家」としての施設特性から、在宅復帰を目指す施設に変容していますということが書いてあります。
施設ケアマネもこの視点で計画作成を行うこととなりますので、入所から退所までのケアプランを作成しなければなりません。
見事な建前ですね。
これは特養に限らず、グループホーム等全ての施設に当てはまりますので、本来は介護施設を「終の棲家」にしてはいけないのです。
しかし、それは理想ですが、それをすると施設に入所させている利用者の殆どの家族が納得されないでしょう。
もっと、もっと介護保険制度を充実してほしいと言われる方もおられます。
これらの方は一生懸命在宅介護をされてる方だと思います。
介護保険制度を充実すれば、在宅介護される方が増えるでしょうか?
おそらく、介護保険制度をどうしようが、在宅介護される方は増えないでしょう。
「在宅介護をすれば、一ヶ月に50万円支給します」という制度をつくったとしても在宅介護したくない人はされないでしょう。
何故ならば、在宅介護をしないのは制度の問題ではなく、その人の人生観だからです。
背の高い男性が好きな女性に背の低い男性を紹介しても断ります、高学歴の男性が好きな女性に低学歴の男性を紹介しても断ります、高収入の男性が好きな女性に低収入の男性を紹介しても断ります、これと全く一緒なのです。
介護施設に入居されてる利用者の多くの家族の「在宅介護ができない」も建前です。
本音は「在宅介護したくない」なのです。
介護施設は、利用者の家族のあらゆる情報を調べてますので、その家族が本当に在宅介護ができないのか、在宅介護がしたくないのかは、実はわかっているのです。
特養入居者の約8割は在宅介護可能でしょう。
「特別養護老人ホーム」は、介護老人福祉施設とも呼ばれ、社会福祉法人や地方自治体が運営する公的な施設です。
ですから、いろいろな事情で「在宅介護したいけど、在宅介護できない」本当に困ってる要介護者を優先すべきであり、在宅介護がしたくない方は有料老人ホームへの入居を検討すべきなのです。
特養入居に対して「常に介護が必要な状態で自宅での介護が困難な方で、寝たきりや認知症など比較的重度の方、緊急性の高い方の入居が優先となります。」というのも建前です。
実際は、公私混同してる介護施設経営者、介護施設経営者の下男である施設長、これらのどうしようもない人間のコネ入所が優先されています。
ケアマネの「利用者本位」というのも全くの建前です、本音は利用者なんてどうでもよく、自分が可愛いので「経営者本位」が本音です。
また、介護施設の看護師は「手のかかる利用者は嫌だ」と入居させないように施設長に対して意見を言いますが、これもまた建前です。
本音は、血糖値の測定、インスリン注射、バルン交換、胃ろうの管理等の医療処置は「知識がないので出来ない」が本音です。
これらのように、介護業界は本音と建前の不思議な世界なのです。