Allo介護の不思議な世界

こんにちは!介護ブログ管理人です。 この記事は介護は難しい、わかりにくい方に向け、初心者でも簡単に紐解いた解説をします。 介護保険は、3年毎に改正されます。この記事を読むと、最新の介護事情や歴史に触れることができます。 とは言え、一体どうしたらいいかが分からない…というあなたのために、一日一つブログをアップし解説したいと思います。 この記事を読み、実践する事であなたも介護の達人になりますよ! ですので、ブックマークをつけて、じっくりと読み進めながら取り組まれてみてください。

リスクマネジメントの観点からの転倒とは

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高齢だからという理由だけで「転倒リスクはあるだろうから注意義務はある」と指摘する向きもあるが、それも程度の問題で、常に環境整備などの目配りは必要とは言っても「その人らしい当たり前の生活」の実現が目的であるとしたら、通常リスクのない状態で過ごされてる方については、できるだけその方自信の機能や能力を生かして、プライバシーにも配慮した生活が保障されなければならず「見守り」という名の「監視」が生活全体にはびこることがあってはならない。



施設の責任を回避する為に、利用者の生活が犠牲になったり、個人としての権利や尊厳が侵されたりするほうが問題で、ここのバランスを「安全」と両てんびんで考えなければならないのに、ひとたび転倒が起これば、そのことだけに対策の目が向けられ、うっとおしい「つきまとい」や表面に現われない「行動制限」に走る恐れがあることも注意が必要だと思う。



一般家庭ではどうか?普通に生活していても「転んで骨折する」人はいるのだ。充分な環境整備やリスクマネジメントを行っていても、転倒をまったく「なくする」ことなどできないという事実をもまた認識してもらいたい。



やむを得ない状況でおこる転倒もあるという意味だ。そのとき、利用者本人にも家族にも納得していただける唯一の対応は、日頃から信頼関係を築いて、適切なサービスを真摯に提供するという当たり前の実践そのものであると考える。



転倒原因については、職員一同真剣に探って対策の知恵を絞らねばならないが、現実にはいくら知恵を絞っても防ぐことが出来ない転倒事故はある。グループケアやユニットケアは、このリスクを減らす効果はあるかもしれないが、ハード+気配り目配り、というソフトのプラスアルファがあっても、予測不能な転倒は起こり得るので、ここが悩みの種である。



過剰対応にならず、安全の対策も講じていくこと、これは答えのないパズルを解くようなもので、日々考え続けなければならないが、利用者や家族に対する真摯な対応で「分かり合える」ことが大事である。