竹内理論の大衆心理 まとめ
- 分かりやすい合言葉
- 分かりやすい方法論と結果
- 曖昧さを排除した極端な表現
- 介護職の不安やコンプレックスへの訴求
「おむつゼロ」をこうして見ると、結果的に大衆を扇動するための方法として非常によくできた構造である。
「おむつゼロ」の全てを否定しているわけではありません。
お年寄りの生活の豊かさという点では、自立度はかなりの重要ポイントになってきますし、介護のやり方次第で衰えを早める事もあれば、遅くすることも出来ます。
何気なく車椅子を使っている方でも、付き添えば普段から十分歩けるじゃない!って言うパターンもあったりします。その方の残存機能を最大限引き出す介護をする事は大切ですし、介護職の腕が問われるところです。
そしてそれは、一人一人に合わせて、その方の事を本当に見て、やっていくべき事です。
画一的な方法論によって盲目になり、相手が人間であることすら無視した介助は危険ですし、そのような介助によって傷つく人がいてほしくないです。
「おむつゼロ」を掲げている施設の責任者の皆様、現場が暴走していないか、それによって傷ついているお年寄りや職員がいないか、いま一度確認してみるのも良いのではないでしょうか。