Allo介護の不思議な世界

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看取りは、必ずしも終末期支援を表す言葉ではない!

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人生の先輩に対する敬意を込めて、礼儀正しい対応ができる人間にしか、「死」という厳粛な時期に向かう人へのかかわりなどできないのではないか。



真摯に人の命に向き合うという意味は、プロとして節度を持って、正しい対応方法で日ごろから関わりを持つ人であることが求められるという意味だと思う。



例えば、ホスピス・緩和ケア病棟に務めている看護師の方々が、「傍らに誰かがいると、痛み止めがいらなくなるのよね。」とおっしゃることがある。



まさにそれは「人間関係」という麻薬効果ではないだろうか。



だからこそ傍らにいることが許される関係性を作らねばならない。関係性のない誰かが側にいたとしても、そんな風な効果は現れない。愛せない誰かが傍らにいても、そんな麻薬効果が現れることはない。



しかし家族や親族以外の人間が、職業を通じて出会った誰かと人間関係を築こうとするならば、プロとして真摯に礼儀正しく顧客である利用者に向かい合うということでしか、真の関係性は構築できないと思う。



マナーと節度をもって顧客に接するという基本姿勢がそこにはなければならないと思う。そういう基本姿勢を日常的に貫くからこそ、看取り介護という、「人生の最終ステージを生きる場」に参加できるのではないだろうか。



ゆえに、看取り介護・ターミナルケアを、対象者が終末期になってから以降の支援行為と考えることは間違っていると思う。



看取り介護とは、誰かを人として愛し・敬い・心を寄せながらかかわっていった先に、たまたま必要とされる支援行為で、最初からそれを目指すものでもなければ、その時期になってから求められるものではないということと思う。