介護福祉士を取得する目的
介護職に資格はいりません。
介護福祉士という資格がありますが、この資格がなくても介護の仕事はできます。
資格がなくてもその仕事が出来る資格を「名称独占」の資格と言います。
理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)のこれらの資格も名称独占の資格であり、資格がなくてもその仕事ができます。
意外なのが、管理栄養士、保育士、保健師、社会福祉士、精神保健福祉士等も、名称独占の資格です。
反対に、その資格がなければその仕事が出来ない資格を「業務独占」の資格と言います。
医師、歯科医師、看護師、弁護士、司法書士、公認会計士等の資格が、業務独占の資格であり、その資格を取得してなければ、その仕事ができません。
福祉施設は「看護師の墓場」と言われ、一般病院等で使い物にならなかった看護師の多くが働いています。
使い物にならないと言っても、看護師資格は業務独占の資格ですから強いのです。
しかし、「介護職は資格がいらいない」をいいことに、介護福祉士の資格を取得しない者もいます。
「介護職は優しさがあれば、資格は要らない」などと、負け犬の遠吠えみたいなことを言う者までいるありさまです。
介護というのは、知識に基づいて実践すべきであり、知識のない介護職は駄馬に等しいのです。
看護師は「優しさがあれば資格はいらない」のでしょうか、いくら優しくても看護師試験に合格しなければ、看護師になれません。
資格を取得しない介護職の多くは甘えているし、資格取得の目的がわかってないんです。
介護福祉士の資格取得の究極の目的は、自分自身が知識を身につけて高度な介護を利用者に提供することにあるのです。
利用者からお金をいただくということは、そういうことなのです。
介護職員初任者研修という資格があります、以前はホームヘルパー2級と言いました。
これらの方の1/4~1/5の方は、介護施設で働く為に資格を取得されるのではなく、在宅介護をされてる方が資格取得しています。
今以上に、要介護者に対して、上手に高度な介護をしたいと思っておられる方ばかりでした、素人の方ですらこのように向上心があるのですから、介護福祉士を受験する方は今一度考えてほしいと思う。